田村工務店・創業者、田村悦次郎は、1960年、大工職人の道に入り、見習い時期を経て、京都府北部地域で田舎造りの住宅を多数、建築してきました。時代はまだ住宅メーカーなどもなく、地元の木材を使って、従来の工法で大工が家を建てるものでした。修理ひとつにしても、“いつもの大工さん”“長いつきあいの棟梁”として、それぞれの家に赴き、手と道具で作業をしていました。
そして、1972年(昭和47年)、高槻市で田村工務店を創業。住宅づくりの変遷とともに、一途に家造りを見続け、品質の良い家造りに徹してきました。当時は、北摂エリアに本社を持つ企業の若手社員さんたちがお客様となり木造軸組住宅を建て、そのお客様たちから紹介を受けて、多くの住宅を設計・建築させていただきました。おかげさまで、活動エリアは、西は西神ニュータウンから南は奈良、東は滋賀県まで広がり、創業20周年の1992年には、かつてのお客様たちが集まって祝賀会なども開いていただくことができました。まさに工務店冥利に尽きる、かけがえのない思い出になりました。
創業30年を迎えて振り返ってみると、住宅保証協会への加入、パソコン導入、CAD導入なども、小さな工務店ながら、他社に先駆けて取り入れ、お客様のニーズに合った設計プランを迅速に提供してきました。
一方、阪神・淡路大震災が起こった1995年以降は地震に強い住宅に関心が高まり地震に強い工法をスピーディに採用、施工してきました。住宅に求められる機能、要素をいち早くご提案できるよう常に研究、精査してきたと自負しています。そして、それはこれからも変わりません。
私たちは、お客様であるご家族が、いつまでも安心してお住まいいただける住宅をつくり続けてまいります。
1992年に創業20周年を記念して開催した「お施主様感謝の集い」には、それまでに家づくりを通してふれあい、絆を深めることができたお施主様の方々にご参加いただきました。このような形で、更なるふれあいが叶ったことは本当に嬉しく、お集まりいただいた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。この絆を大切にしながら、また新たな絆が生まれるようにこれからも日々精進していきたいと思っています。